思ったより面白かった「二分の一成人式」
私が子供の頃にはなかった学校行事「二分の一成人式」。
二十歳の二分の一、10歳の節目に、これまでの事やこれからの事を考えて、皆の前で発表しましょう、という行事です。
google先生によると、今から30年以上前に、兵庫県の小学校の先生が考案し、それが全国に広まっていったとか。
本日、子供達が通う小学校の授業参観でして、4年生の息子の授業は「二分の一成人式」でした。
式が始まる前は、奥さんと「今の子供達は早く大人になれと急かされて、たいへんだよね。」
「無邪気な子供でいられる時間が短いと、心の成長に支障がでないのかしら。」
なんて話をしていたのですが、始まってみると、これがなかなか面白かったんですよ。
- 始めの言葉
- 校長挨拶
- 「10才のちかい」
各クラス2班に別れて個人発表 - 合唱 「あなたにありがとう」
- 終わりの言葉
という流れで進み、終了後、学年主任から保護者への挨拶と連絡事項がありました。
学校によっては、保護者から児童へ手紙を書いて渡す所もあるようですが、息子の通う学校では当日に保護者が行うことは特にありませんでした。
(発表後、感想は求められ、奥さんが子供達の前で発表させられていましたがw)
発表内容は、
- どんな大人になりたいか
- その理由
- なりたい大人になるために、これからどうしていきたいか
- 将来の夢(就きたい職業)
- これまで頑張ってきたこと
- お世話になった方へ伝えたいメッセージ
印象に残ったのは、
「野球と勉強を頑張りたい。メジャーリーガーとなって、英語で受け答えしたい。」
と、大きな夢を語ってくれた男の子と、
「将来の自分が想像出来ない。これからゆっくり考えたい。」
と、正直に話してくれた男の子。
特に正直者の彼の発表は、無理に答まで導かない今の教育方針の懐の深さを感じて、色々感心しました。
発表の組み立て方もきちんとしています。
1.目標を設定し、
2.その目標の設計理由を確認し、
3.目標達成までの工程を考え、
人前に出て自分の言葉で発表する。
今時の小学生すごいですね。これの指導をする先生方も、また凄い。
式後の保護者懇談会で担任の先生が、発表内容を考える授業のでの様子を話してくれました。
始めのうち子供達は、自分の事ばかり話そうとしていたそうですが、親へのインタビュー後に行ったディスカッションの中で、
「大人って、周りの事を考えながら行動しているんだ。」
と気が付いたそうです。
いやはや、レベル高いわ。
そんなこんなで、子供達の成長に驚かされた二分の一成人式でした。
下の子(一年生)の授業は少ししか観ることが出来ませんでしたが、クラスのお友達のお父さんの話だと、かなり積極的に発言していたとの事。
なるほど、学校では頑張っているのね。家に帰ってきてからのグダグタは、その反動だったのね。